はいどーも!!Hypertakaです。
今日は就活していて面白い経営とか、面白いビジネスモデルだなー、と思った企業を紹介します!
①コロプラ
任天堂に訴訟を起こされたことで一躍有名になった企業ですね。
「白猫」シリーズの人気もあるので、「ゲーム企業」というイメージが大きいのではないでしょうか。
実は、コロプラはゲーム事業とは独立して、ベンチャーキャピタル事業(ベンチャー企業に特化して投資を行う事業)に重点を置いています。
特に重点的に投資しているのは、VR分野のベンチャー企業です。
コロプラのベンチャーキャピタル事業には、2つ理由があります。
1つ目が、収益構造の安定化です。
ゲーム事業は1プロダクトが収益を生むまでに長い時間を必要とし、プロダクトごとの当たりはずれも大きいという性質を持ちます。コロプラはゲーム外領域で安定した収益をもたらす事業として、ベンチャーキャピタルを選んだようですね。
2つ目が、主力事業(ゲーム事業)への先行投資です。
コロプラは現在はスマホゲーム市場に大きく参入していますが、スマホにこだわるのではなく、その時代の最先端エンターテイメントを志向しているとのこと。
すなわち、有望なベンチャーに出資して資本を増やすのではなく、有望なベンチャーの研究開発を支援するという方向のキャピタルですね。
通常、ベンチャーキャピタルは資金の回収が主目的になります。
一方、コロプラのベンチャーキャピタルは開発した技術そのものに価値があるという点で、投資回収目途が立たなくても強気の投資ができますね。
参考:https://coloplnext.co.jp/jp/
②LITALICO
珍しい教育/福祉の領域のベンチャー企業ですね。
ものづくり教室事業/子育てメディア事業/就労支援事業など、様々な領域に進出しています。
その中でも、就労移行支援事業のビジネスモデルが興味深いので紹介します。
就労移行支援とは、障がい者(多くの利用者は躁鬱/パニック障害等の精神障がい者)の、企業への就職を支援する事業です。
企業側には自社の働き方に合った障がい者雇用を行えるメリット、国や行政としてはこれまで支援対象であった障がい者が納税者となるメリット、当事者としては自分に合った働き方や仕事が見つかるといったメリットがあり、非常に社会的意義のあるビジネスです。
就労移行支援では、利用者(障がい当事者)から報酬を受け取ることはありません(ごくまれにはあります)。また、斡旋先の企業からも報酬を受け取りません。
この点で、LITALICOは「一般的な人材斡旋業」とは異なっていると言えます。
では、どこから利益を出しているか?
実は国や地方自治体の補助金なのです。
LITALICOは国や行政から報酬をもらって運営されている、珍しい企業なのです。
補助金で事業を行うことから、就労移行事業には数多くの規制や規則が存在します。特に大きなものが事業所の環境や事業所規模の規制で、LITALICOはベンチャー企業としては珍しく、各都市に多くの事業所を大量に構えていくという時代に逆行したともいえる経営を取っています。
③ネットプロテクションズ
ネットプロテクションズは今話題のFintech領域のベンチャー企業です。
具体的な事業としては、EC(電子商取引/ネットショップ)における「後払い」システム提供を行っています。
簡単に説明します。
普通、ECは先払いですよね。アマゾンでも楽天でもそうです。カード支払いは後払いかのように見えますが、決済は商品到着前に完了しているので、れっきとした先払いです。
しかし、商品到着後の後払いにも一定の需要があります。
商品を確認してから支払いたい!というような層ですね。
しかし、EC後払いは従来不可能と考えられていました。
なぜなら、踏み倒される可能性が非常に高いからです。
それを可能にしたのがネットプロテクションズの高度な与信技術です。
与信、とは、一言で言うと「この人は払ってくれるだろう。この人は払ってくれないだろう」を判断し、信用取引を行うことです。
ネットプロテクションズは大量の取引データを蓄積することで、与信可能な顧客層、商品、ECサイトのノウハウを手に入れました。
このデータを利用し、BtoB領域にも進出している急成長ベンチャー企業です。
いかがだったでしょうか?
世の中には、知られていないだけで面白い切り口で事業を行っている企業が沢山あります!
皆さんからの
「こんな企業面白いよ!」
「こんな事業が発表されたよ!」
などのコメントお待ちしてます(^^)/
また、②のLITALICOさんにはインターンシップでお世話になりましたので、詳しいことも質問していただければ解説できます!
その他の質問もお待ちしてます!!!
LITALICOさんのビジネスモデルが大変興味深いです!
意義深いことはもちろんですが、補助金ベースのB2G事業の持続可能性が気になるところでもあります。
自治体や国の予算がつかなかった場合などは代替となるオルタナティブモデルはあるのでしょうか?
コメントありがとうございます!
確かに、補助金に頼っていた経営は不安定に思えますね。
私が聞いた限りによると、その懸念には2点の回答があります。
1点目に、国や行政が補助金を切るメリットがないということ。
投稿にあるように、この事業は国や自治体にとって「被支援者を納税者に変化させる」事業であり、単純に「補助金投下の損失」と「税収アップ」を比較しても投資対効果が高いのです。
人事の方によると「この補助金を切ることは、論理的にも倫理的にも無意味である」らしいです笑
2点目に、他事業での補填ができること。
LITALICOさんはこの事業以外にも収益化済みの事業をいくつか持っています。教育や子育てメディア関連事業は補助金から独立していますので、予算がつかなければ即座に倒産…とはならないと思います。(大きな損害にはなりますが)
本業の利益を増しつつ、その資本で自社独自の収益源を育てようというフェーズで、これからの動向も気になりますね。
自分も就活がそろそろ視野に入ってきたのでとても勉強になりました!
コロプラとか興味あるのですが絶対人気ですよね(笑)
そうですね!コロプラは人気なので簡単には入れないと思います。
特に総合職は難しいと思いますね笑