あとからブロックチェーンを訂正(編集)する技術があるというのを知ったので、ご紹介します。
これは、アクセンチュア(NYSE:ACN)が開発した技術です。
参考記事はこちらです。
◆ITmedia―議論を呼ぶ「訂正できる」ブロックチェーン、そのメカニズムとは?
◆ZDNet―アクセンチュアが開発した「訂正可能なブロックチェーン」の意義
プロトタイプは2016年の段階で存在していたようです。
このブロックチェーンでは、「パーミッションド・システム」と呼ばれるシステムが使われます。
権限を与えられた特定のユーザーのみが、あとから、ブロックチェーンに変更を加えられます。
特徴は、標準的なハッシュの他に「カメレオンハッシュ」と呼ばれる、特殊なハッシュが追加されていることです。
カメレオンハッシュは、チェーンを切断することなく、ブロック間のリンクのロックを解除することができるそうなのです。
それは、ブロックの変更を可能にするとともに、変更の履歴を残して再度ロックをかけることができます。
この編集可能なブロックチェーンは、銀行や保険、証券といった金融業界の企業向けを想定したプライベートブロックチェーンとして活用することを見込んでいるようです。
不正取引の記録を取り消す、間違った記録を訂正する等、非常時に役立ちます。
なお、ふつうのブロックチェーンでは、前のデータのハッシュ値をとり、それをつなげていくことで、ハッシュの連鎖(チェーン)をつくるので、ハッシュ値が変更されるとブロック間のリンクが失われて計算が破綻するので、これにより耐改ざん性を担保しています。