ブロックチェーンのメリットのひとつは利害の対立する者同士を結びつけること.

in #japanese6 years ago

ご存知のように、いま、ブロックチェーン(分散台帳システム)が注目されています。

これまでの中央管理システムと違う点は、

・改ざんできない(セキュリティ)

・全ノードが故障しない限りシステムが停止しない(ノー・ダウンタイム)

・バックアップ不要

・低コスト

などが挙げられることが多いと思います。

しかし、

これだけでは…

「だから何?」

「誰が何に使うの!?」

などと疑問に思われます。

実は、ブロックチェーンについて色々調べていたところ、

納得できる答えを見つけることができました。

それは、

「利害が対立する複数の会社が、お互いを信頼できなくても、信頼できる記録台帳を使える」

ということです。

例をあげます。

競争関係にあるA社とB社が、特定の分野で、協力して事業(いわゆる協業)するときのことを考えてみます。

これまでのシステムでは、A社は、B社の管理するデータを完全に信用することは不可能でした。

なぜなら、「B社が組織ぐるみの不正をしていない」、「B社では内部の職員による不正がない」ということを、A社は自分で検証できないからです。

同じように、B社も、A社の管理するデータを信じきることはできませんでした。

なので、これまでは、A社とB社は、お互いのデータを信頼できず、いちいち、データの信頼性を確認・照合していたのです。

しかし、ブロックチェーンにより、この必要がなくなります。

このように、ブロックチェーンは、利害の対立する者同士を結びつける技術だと言えるのです。