ご存知のように、いま、ブロックチェーン(分散台帳システム)が注目されています。
これまでの中央管理システムと違う点は、
・改ざんできない(セキュリティ)
・全ノードが故障しない限りシステムが停止しない(ノー・ダウンタイム)
・バックアップ不要
・低コスト
などが挙げられることが多いと思います。
しかし、
これだけでは…
「だから何?」
「誰が何に使うの!?」
などと疑問に思われます。
実は、ブロックチェーンについて色々調べていたところ、
納得できる答えを見つけることができました。
それは、
「利害が対立する複数の会社が、お互いを信頼できなくても、信頼できる記録台帳を使える」
ということです。
例をあげます。
競争関係にあるA社とB社が、特定の分野で、協力して事業(いわゆる協業)するときのことを考えてみます。
これまでのシステムでは、A社は、B社の管理するデータを完全に信用することは不可能でした。
なぜなら、「B社が組織ぐるみの不正をしていない」、「B社では内部の職員による不正がない」ということを、A社は自分で検証できないからです。
同じように、B社も、A社の管理するデータを信じきることはできませんでした。
なので、これまでは、A社とB社は、お互いのデータを信頼できず、いちいち、データの信頼性を確認・照合していたのです。
しかし、ブロックチェーンにより、この必要がなくなります。
このように、ブロックチェーンは、利害の対立する者同士を結びつける技術だと言えるのです。