まえがき
2017年は、ほとんど旅行にいくことができませんでした。
2016年は、2回ほどトラベルワークと称して、働きながら一人旅をすることに挑戦し、大きな問題はなく、「どこでも働ける時代がきた」と確信しました。
では2017年は、なぜいけなかったかというと、子供が大きくなったり、妻が仕事復帰したりと、家族をとりまく環境が大きく変わったためです。旅行にひょっと出かける!みたいなことはしにくくなりました。
特に子供は、昼寝が必要だったり、荷物が増えたり、ホテルのベッドでは寝にくかったり、いろいろと制約があります。
そのようななかで、 Airbnb(以下、エアビー)というサービスが日本でも普及してきました。エアビーは、宿泊施設としてホテルではなくてマンションの一室を借りるようなスタイルなので、子連れ旅行にぴったりなのではないか?エアビーを活用すれば、家族とともにどこでも働けるのではないか?と思いまして、今回その実験を行い感想をまとめましたので報告します。
Airbnbとは?
Airbnb (エアービーアンドビー)とは、部屋を貸したい人と借りたい人をマッチングするサービスです。扱う部屋はホテルのように旅行者用の施設ではなく、住居として使われているマンションの一室を借りられるのが特色です。
「暮らすように旅をしよう」「世界中に居場所を創る」といったコーポレートスローガンがあります。
僕自身、今回がAirbnb は初めての利用というわけではありませんでした。2015年に、沖縄にて友人数名と借りたことがありました。海に直結する庭があってとてもよい場所で、これから一定のニーズはあるんだろうなと感じた記憶があります。
ただし、家族での利用はこれまで経験がありません。今後の家族旅行の選択肢としてあげることができるのか?家族で暮らすように旅することはできるのか?実体験を通じてその現状を把握するのが今回の実験の目的です。
旅行計画
今回は、妻がたまたま1週間ほど休みをとれるようだったので、以下の6泊7日の日程を組みました。
家族構成: 父母子 計3名(子供の年齢: 1歳半)
期間: 6泊7日(2018年2月)
旅行先: 仙台(途中でギブアップしてもすぐに自宅のある盛岡に帰れる場所)
宿泊先:
- 温泉地にあるホテルの家族向けの部屋(1泊) ※ これは今回の実験の対象外です
- Airbnbで借りた2DK物件(5泊)
移動: 盛岡〜仙台は新幹線、仙台市内では現地の交通機関を利用
生活スタイル: 午前は観光、午後は仕事とする
わかったこと
1. エアビーがあれば、家族とずっと暮らしていける感じがする
今回5泊宿泊したのは、次のような部屋です。
一言でいえば、まったく問題なく生活ができます。1,2 日目は、まだ慣れない感じでしたが、3日くらいからもうずっとここで暮らせるような感覚になってきます。
間取りは、2DK です。およそ8畳と4畳くらいの2部屋があります。ちょっとリッチな学生の部屋あるいは二人暮らしの夫婦の部屋みたいなイメージです。
ベッドが1台と、ソファ兼ベッドが2台ありました。子供の寝相が悪いので、ソファ兼ベッドは利用せず、布団を床にしいて過ごしました。
台所には、IHコンロが2口あり、皿、カップなど生活に必要な食器等はすべてあります。
また、バストイレ別です。風呂は、やや小さいものの、子供と一緒に2人で入れる程度の広さと清潔さはありました。ホスト(部屋を貸す人)さんに、予め子供がいることを伝えていたせいか、ホストさんの配慮でお風呂用に小さなイスを用意していただきました。シャンプー・ボディーソープは備え付けられており、タオルも3日分置かれていました。
洗濯機は、縦型の洗濯機が設置されていて、洗剤なども備え付けられています。あとから気づいたのですが、マンション内に共用の乾燥機(有料)もあったみたいです。
働く
部屋に机もあるのですが、子供がいると集中できないので最低限使うとして、仕事できるところを探しました。
ビデオチャットがないときは、カフェでもファミレスでもフードコートでもどこでも仕事できるんですが、一応ビデオチャット用に場所を探しました。
近くに、the6 というよさそうなコワーキングスペースをみつけました。そこまで混んでなくて1日利用で1000円でお安かったです。
なんかいまどきなコンセプトで、上の階にはアパートメントがあるらしいです。アパート付コワーキングスペースみたいな感じです。
そして、入居者リストをみたら知り合いの会社が!世間はせまい。
2. 仙台大きい街だ、東京も近い
仙台は思ってたより大きい街でした。もちろん東北一の街だという認識はあったのですが。
当然、お店はひととおりあるし、バスもすぐくるし、地下鉄もあるし、交通の便もよい街でした。
旅行中、日帰りで東京にいく用事があったのですが、仙台だと1時間半くらいで東京につくし、盛岡に帰るよりも遅い終電があるしよかったです。
アンパンマンミュージアム
子供は大はしゃぎです。入場料も1人1200円とテーマパークのわりには良心的で、広すぎずちょうどいい感じでした。
仙台市の育児施設にいく
仙台市が運営しているのびすく という施設にいきました。市外の人でも無料で使えるんですね。子供に優しい社会でありがたいです。他の街でも旅行中は積極的に活用していきたいと思いました。
旅行中なのにそんなところに... と思うかもしれませんが、「暮らすように旅をする」という意味ではありかと思いました。
ほかにもいくつか観光にいきましたが、長くなるのでまた別の機会とします。
3. 子連れ旅行は大変だ
今回の旅の懸念点は、正直なところエアビーさえはずれじゃなかったらうまくいくと思っていました。
そして、わかったこと 1 に書いたとおり、エアビーはまったくといって問題なかったのですが、、、問題は子供でした。
子供がベビーカーに乗りたがらない!
普段はそんなことないのに急に乗りたがらなくなり、乗せようとすると泣きわめくのです。
どうも調べるとそういう時期があるみたいなんですね。ちょうど旅行中に発症したようです。。。
子供が乗らないベビーカーってただの邪魔な荷物なんですよね。しかも人も車も多い街ですから、人一倍気を遣うわけです。とても体力と精神力を削られました。
子供がいるなら車があると便利というのはこういうことか・・・と思いました。
でも慣れてくる、いや、工夫するようになってくる
2日目くらいまではとっても大変だったのですが、人は段々慣れてくるんですね。まず、自分達が移動できる範囲は小さいことを認識してきます。極端にいえば、子供がいるからほぼ歩けないと思って来ます。そうすると、公共交通機関を活用するようになってきます。
はじめは、バス路線がわからずおどおどしますが段々理解してくると、子供がなるべく歩かなくていいルートを思いつくようになってきます。
お金で解決
タクシーって最高ですね。普段つかわないんですが、こんなに便利な乗り物あるんだ!と思いました。(6日間で1.5万円くらい追加出費となりましたが、普段の車無し生活でやや浮いてる車両費予算から出したこととして割り切りました..)
子供のご飯に悩む
エアビーに台所があるものの、今回は使わない前提で考えていたので、どうしても食事が外食中心となりました。外食で子供が食べやすいものとなると、パンやご飯などの炭水化物に偏ってしまったなという反省があります。
おわりに
一番の懸念事項であったエアビーは、まったく心配のないものでした。我が家の家族旅行の選択肢として今後も入り続けることでしょう。
一方で、子供は予期できないことが多く、子連れ旅は大変だということがよくわかりました。ただし、旅という不安定な行動をわざわざしているのですから、課題がでてくるのはあたりまえですね。むしろ、課題を工夫をして解決していく過程が旅の醍醐味のひとつなのではないでしょうか。そのときその場所でしか得られない唯一の体験を家族で共有することができる喜びがそこにはあるのです。(というポジティブシンキング)
あとがき: ヒップスターノマド
Airbnb に泊まっている間に「Airbnb Story」という本を読みました。エアビーが生まれた背景や問題点などが書いてある創業記みたいなものです。
そこなかに「ヒップスターノマド」と呼ばれる人達について書いてありました。どういうひとたちかというと、「エアービーアンドビーの部屋から部屋へと移り住み、地球を旅し続けるノマドたちだ」と書いてあります。ある夫婦の事例だと、4年間で56カ国、125部屋にとまったそうです。平均滞在日数は9日で、一晩の予算は90ドル(1万円程度)で暮らすとのこと。
1日1万円といえば、固定的な生活をしていても1日1万で月30万ですから、夫婦の生活費としてはとても贅沢な使い方とまではいかないですね。つまり、「暮らすように旅をする」がもうできる時代がきています。
旅の途中でたくさんのコミュニティに触れあい、友達ができているともいっており、これまでにない生活スタイルと体験が生まれています。
子供はこれから学校などもあるので、簡単にはこういう行動には移せませんが、時間と場所にとらわれない生き方ができる時代ですのでチャンスをつくって試してみたいものです。
※1泊目の作並温泉にて。今季一番の豪雪のなか風呂に入れていい感じでした。
初めまして!フォローさせていただきました!
僕もえエアビー一度だけつかいました!
結構安くでいけたりするので便利ですよね!
よろしくお願いします!
ハイ、こんにちは@isseiumさん! UPVOTEです..