何年か前にある為替のトレーダーの方から投機筋ポジションの意味について以下のように教えてもらって、先物のポジションを定期的にウォッチするようになりました。為替の先物ポジションは色々なWEBサイトで体系的に纏めてレポートされているのですが、ビットコインの先物ポジションをまとめているサイトは見当たらない(もしあれば教えてください)ので、今のところsteemitで扱う題材として良いのではないかと考えて記録していくことにした次第です。
①他人のポジション動向を見て、他の人がどう思っているか想像する
ビットコインの値段がこれから上がるとか、下がるとか自分で予想する際に、自分が買いポジションを持っていればまだ上がると希望的な思考に陥りがちであり、その思考にはあまり意味がありません。それよりはシカゴの投機筋がこれから上がると思って買っているのか、これから下がると思って売っているのか、どれぐらい市場参加者がいて、ポジションの大きさはどれぐらいなのかを見て予想する方が客観的な分析であり意味があると考えます。CBOEで1枚約100万円のビットコイン先物を売買している人はシカゴの比較的富裕層でトレードがうまい人たちと考えられ、このポジション動向は参考になります。
②遅行性と一週間の振り返り
先物は火曜日時点のポジションが毎週金曜日に発表され、3日の遅行性がありますが、その間の出来事を振り返って今現在のポジションがどうなっているのかというのを週末に想像することは今後の予想において頭の整理になります。
③ポジションの偏りと材料に反応する感度
買のポジションがパンパンに貯まっているときに、それに反してネガティブ材料が出た場合、大したネガティブ材料でなくても相場が大きく下落することがあります。逆にマーケットが総悲観していて売のポジションがパンパンに貯まっているときに、大きなネガティブ材料が出ても、マーケットは既にその材料を織り込み済でそれ以上下がらないという事もあります。ポジションが大きく貯まっているときにそれとは逆の大きな材料が出た際には大きく相場が動くことがあり後から振り返った際に相場の転換点となっていることがあります。このポジションの偏りと材料への感度を分析するにあたり人のポジションの動向を見ることに意味があると考えられます。