先日、キムチを中心に主に食べ物に関する気候変動の危機について書かせていただきました。
私はすっかり忘れていましたが、ナオミ・クラインという「ショック・ドクトリン」で有名なカナダのジャーナリスト、作家、活動家が気候変動の解決として「グリーン・ニューディール」政策を提言していたではありませんか。「地球が燃えている」という本です。出版されたのは2020年。スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんも「人新世の「資本論」」著者の斎藤幸平さんもおすすめしています。
気候変動=温暖化に歯止めがかからなくなるまで、人類に残された時間はあと10年――。化石燃料を使い尽くし、戦争と格差を生み出す略奪型資本主義から脱炭素社会への大転換を可能にする「グリーン・ニューディール」政策の具体的ビジョンを示した、全人類必読の書。
ナオミ・クラインの作品はいつも感動的で進むべき道を教えてくれます。 この気候危機の時代のできごとを克明に記録し、世代をまたいで刺激を与え続けています。 ――グレタ・トゥーンベリ(環境活動家)
気候崩壊は新たなショック・ドクトリンとエコファシズムを生み、さらには文明を崩壊させる。 だからこそ、資本主義に終止符を打ち、脱成長型経済をめざすグリーン・ニューディールが必要だ。 「社会主義か、絶滅か」。これは、かつてないほどラディカル化したナオミ・クラインによる革命の書だ! ――斎藤幸平(経済思想家、『未来への大分岐』『人新世の「資本論」』著者)
http://www.otsukishoten.co.jp/smp/book/b532892.html
Amazonでも売っています。
ちなみに国連の事務総長グテーレス氏が今年の6月に気候変動に関する最近の状況を発表されています。正直、厳しいです。お読みください。
https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/50452/
最近の日本のニュースは、1に自民党総裁選、2に立憲民主党代表選というのばかりで、自民党の候補者は9人も候補者がいるのに気候変動対策なんか誰も言わないのは、ああやっぱり自民党はだめだなと思うだけです。が、立憲民主党の候補者も誰かがほんの少し「原発ゼロの世の中を目指します」「再生可能エネルギーを増やします」と抽象的なことを言ったに過ぎず、あんたら東日本大震災から進歩していないなと思うばかりで、もう日本終わってるなあと思いました。
「地球が燃えている」は持っていませんが「人新世の『資本論』」は先日買って少しずつ読んでいます。難しくてまだ途中ですが、それによるとバーニー・サンダースやジェレミー・コービンの唱えた反緊縮政策の目玉はグリーン・ニューディールだったのに、日本に入ってくるときグリーン・ニューディールがすっぽり抜け落ちてしまったそうです。そして日本は「長期停滞」に陥り、貧困と格差が増す一方、になってしまっています。
斎藤幸平さんはXで「日本のマルクス研究者怠惰すぎwww」と言っておられます。世界では新しい思想がどんどん生まれているのですが。
自民党の総裁選についてはテレビないので「なんか騒いでいるなあ」程度にしか知らなくて。国民が直接国のリーダー選べないし。立憲民主党代表選もありましたか。何度もがっかりさせられたので少子化で人口が恐ろしい速度で減っていることもあり、日本終わっている感強いです。
「地球が燃えている」はたしかAmazonで買って老人施設に入っている父に貸してそのあとどうなったか覚えていません。私の小さな部屋は新しい本を置くスペースがなくなりました。電子書籍に頼るしかないのでしょうか。バーニー・サンダースは大統領レースに乗れないし、ジェレミー・コービンはもう英労働党にいない。今年労働党が地すべり的勝利をおさめたというのでネットで調べたらコービンは除名されていた、泣きます。「日本のマルクス研究者怠惰すぎ」ですか。私はひさしぶりに日本共産党のHPを見に行きました。目立つところにグリーン・ニューディール政策あると思ったら、ない。私の探し方が悪いのかもしれませんが。しかし、日本共産党のHP、田村智子さんが新委員長になったからか全体的に可愛らしいデザインになっていました。変わったもんですね。